OSBONE HOUSE #3 ~ DURBAR ROOM
東京地方も 一昨日梅雨入りし
連日真夏日30℃超えの 蒸し暑い日が続いていましたが

今日は一転・梅雨らしい雨模様の週末となりました
気温も昨日より10℃ぐらい低くなり
ちょっと肌寒いような感じです



世界的には まだまだコロナウィルスの感染は広がっていますが…
とりあえず日本は「コロナと共に…」の段階に入り
徐々に少しづつ~日常が戻りつつあります

皆様の所はいかがでしょうか?





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さて…大分前になりましたが
一昨年の5月に訪れた「OSBONE HOUSE」の
最後のご紹介をしたいと思います


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イギリス・ワイト島にある 
ヴィクトリア女王が愛した離宮「オズボーンハウス」については
以前に2回にわたってご紹介しましたが

#1★
#2★

今回はヴィクトリア女王のインド女帝としての権威を形に表すため
1890年~91年かけて増設された
DURBAR WING
(Durbarとはインドの言葉でお客人を迎える広間というような意味とか…)


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18世紀後半から東インド会社による
インド領地拡大を推し進めてきた大英帝国は
1876年にインドを全面統治するようになり、翌年には
ヴィクトリア女王はインドの女帝に即位しました

女王は生涯一度もインドを訪れることはなかったのですが
インドに対しての興味は非常に強かったようです


インド北西部のアブ山に建てられたジナ教の寺院をイメージして
Durbar Roomは、インド人のデザイナーによって造られたました



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ヴィクトリア女王の晩年…
孤独な女王のお側に仕えたインド人の秘書
ABDULアブドゥルとの仲を描いた映画「ヴィクトリア女王・最期の秘密」にも
オズボーンハウスが撮影で使われたということです

★…映画のオフィシャルサイト
★…映画を見た時のアップ




☟ netからお借りしました
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⇧ こちらは実際のAbdul Karimアブドゥル・カリム

彼は24歳で女王からヒンドゥー語教師という高い地位を授かり
女王のプライベートの旅行にも同行したり…
お気に入りの秘書として、女王が亡くなるまでその職を全うしました



ヴィクトリア女王の夫・アルバート公が
当時流行していたイタリア式スタイルを取り入れてデザインし
女王一家がプライベートを楽しんだオズボーンハウスでしたが

1861年に最愛の夫・アルバート公が亡くなった後は
「女王の冬の離宮」として春と夏は外し…
(アルバートや子供達との思い出は春・夏が多かったからそれを避けるため?)
女王が亡くなるまで、その習慣は続きました


ダーバー・ルームやインド人の秘書Abdulに見られるように
晩年の女王にとってオズボーンハウスは
1901年にこの離宮で亡くなるまで
心のよりどころであった場所に違いありません





by karibu-chai | 2020-06-13 18:17 | イギリス | Comments(6)
Commented by maikoscts2019 at 2020-06-14 00:03
こんにちは。

こちらでは、人種差別反対運動が激しく行われ、
歴史を振り返り造られた、奴隷商人などの像などが
破壊されています。それも敵視のひとつなのですよね…
チャーチルの像は破壊されないように、頑丈なボックスで
囲まれてしまいました。コロナの感染の不安など、
どこ吹く風・・・デモ参加者の感染が増えませんように。
それにしても、何かが狂っています。

Commented by marucox0326 at 2020-06-14 16:20
こんにちわ。

栄華を誇った大英帝国時代・・・・ヴィクトリア女王の権勢を誇るかのような
天井の装飾の細かさと豪華さに圧倒されます。

アヴドゥル・カリムと女王との関係は、女王の死後英国によって封印され、
研究されだしたのはずっと後、彼の名誉が回復されたのは、最近だったという
歴史の裏側を映画を観て初めて知りました。
野心を隠さず女王に近付いたアヴドゥル、一緒に渡英したインド人のモハメドが
そんな彼を非難し、帰国を望みながら死んでしまうのも印象的でした。
Commented by karibu-chai at 2020-06-14 17:12
marikoさん~♪

コメントありがとうございます。

アメリカのみならず、英国やフランス・ドイツなど
他国でも人種差別に反対するデモなどのニュースは
こちらでも報道されています。
奴隷商人の像を倒して川に投げ込んだけれど、
博物館に展示する・・・とかチャーチルの像に
すっぽり壊されないように箱のようなものが
かぶされたとか…TVで見ましたよ!
世界中に大きなうねりとなって広がっていますね。

日本のように基本的に、単一民族が暮らしている国では
(最近は外国人の方も多くなりましたが‥)
中々身近な問題ではないですが…いい方向に
進んでいってほしいですね…

英国もまだコロナの感染者は多いし死者も増えて
いますね。
marikoさん、まだおこもり続けていますか?

東京も自粛は解除され、少しづつ日常は戻りつつありますが、
やはり他府県からの導入も多い、人の流れも増えて‥
今日は東京だけで感染者は昨日の2倍になり!!
大分減ってきていたのに…凹みます。
厄介なウィルスです…
Commented by karibu-chai at 2020-06-14 17:15
marucoxさん~♪

コメントありがとうございます。

marucoxさんも、この映画をご覧になったのですね。
最初のシーンはウインザー城で撮影されたと思いますが‥
この「ダーバールーム」はかなり凝っていますね。
ステージまで造り…寸劇なども上演されたとか。

とにかくヴィクトリア女王の長男・後のエドワード7世が
嫉妬のあまり…アブドゥールやその関係筋のすべての
物は廃棄してしまうところが…いつの世も親子や兄弟
のしがらみの異常なまでの生々しい憎悪が印象的でした!

ヴィクトリア女王は、いずれはドイツ皇后になる
長女ベッキーに対抗してインドの女帝になることを
急いだ…なんてことも伝えられているし…
ドロドロしていますね…
ヴィクトリアを演じる女優さんは他にもいらっしゃいますが‥
今回のジュディ・デンチははまり役ですね。
素晴らしいと思います。
Commented by nonkonogoro at 2020-06-14 22:45
ABDULさん
実物の方が 素敵なような~

インドを訪問することなく
女帝になる~ すごいですね。

ジュディ・デンチさんが出演された映画~
グループでインド旅をするという映画を
見たことがあります。
007の映画の頃から 素敵な俳優さんだなあと
思っていました。


Commented by karibu-chai at 2020-06-15 09:17
nonさん~♪

おはようございます。
コメントありがとうございます。

Abdul氏の実際の写真は結構ネットでも出ているのですが、
撮り方や向きによって随分変わった感じに撮れrていて、
同一人物?って思うものが多いです。

ヴィクトリア女王は、しがらみのないアブドゥール氏の
存在がよりどころだったのでしょうね…

こちらの女優さん、nonさんも初期のころからお好きだったのですね。
個性的ですし…アメリカの女優さん達に比べると、
イギリスの女優さんは変に整形などしていない感じで…
(しわとか多くても)私は好きです…
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