ほ の ぼ の・・・#2
2009年・8月29日のkaribuchaiのブログに
今回と同じタイトル

今回は その第2弾ともいう感じでしょうか!



2009年・8月29日のブログにも記していますが…

あるイギリス在住の方の著書に
ヴィクトリア時代に出版されたミセスビートンの料理本を
20年ほど前に古本屋で求めて…中を開くと
表紙の裏には 1898年の日付の送り主のメッセージと…
その本を贈られた人が 「しおり」として使っていたと思われる
1940年代のガス料金支払いの領収書が挟んであったとか…


今回は…
まさにそのミセスビートンの「家政読本」に挟んであった
数枚の領収書?やメモ書き等のお話です



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ヴィクトリア時代・中産階級の主婦向けの「家政読本」
イギリスではだれもが知っている女性
ビートン夫人のあまりにも有名な「家政書」ですが…


1861年の初版本から既に160年も経っていますが
今なお改訂版が出続ける…超ロングセラー!
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本の中には…↑こんな宣伝・コマーシャルも載っています
(キャドバリー=チョコレートやココアで有名な会社も載っています)



本の中身のほとんどは料理のレシピですが‥
ヴィクトリア時代・中産階級の主婦が家庭内で直面する多くの事柄
お茶の淹れ方は勿論~料理・掃除・などの家事全般から
家庭の医学・法律に至るまで…多岐にわたっているのが特徴です

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実は…
前回のセミナーでご紹介した「家政読書」の中には
数枚の店の領収書?と思われるものや
店の商品のPRの紙片等…が挟んでありました
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年代などの手掛かりになる記載はなかったのですが‥
当時の生活が垣間見られるようで…

まさに「ほ の ぼ の・・」とした
温かい気持ちにさせられました



改訂版が繰り返されている訳は…
その時代・時代に合った内容に変えるるためだそうで…
例えば。。。
ウサギのさばき方などが掲載されていた記事は
ウサギを狩りで捕獲することが一般的でなくなった時には
削除された…というような感じだそうです





ヴィクトリア時代後半…
大英帝国時代を迎える頃は…次世代を担う子供達のために
女性が家庭でしっかり夫を支え、子を育てよ‥
男性どもも、その社会も
主婦が家庭を守れるようにしっかり働き
それをサポートできる社会になるべきという風潮になっていきました

その時代の主婦のバイブルのような「読本」だったのでしょう…




昨年来のコロナ禍で‥・
殺伐としたニュースもよく耳にしますが
家庭の太陽である主婦は…家族が笑顔になれるよう
出来るだけニコニコしていたいものです
(そんないつもモチベーションが上らないよーーー!って声が聞こえる!!)

自粛生活も長くなりましたが…もう少し…頑張りましょう!
主婦の皆さん~お疲れさまです



by karibu-chai | 2021-02-27 17:41 | antiques/vintage | Comments(6)
Commented by marrone-marrone at 2021-02-27 21:09
こんばんは!

karibu-chaiさんの文章を読んでいたら、父がよく私にいってきかせていた「母親は家の太陽でないと」と言うのを思い出しました。
ありがとうございます。
Commented by karibu-chai at 2021-02-28 00:12
マロンさん~♪

お父様のおっしゃっていたことを思い出して
くださったのですね…ありがとうございます。
実際、母親だって人間ですから、中なか
いつも太陽のごとく明るくばかりはして
いられないでしょうけれど‥

マロンさんは、そんなお父様の血を引いて
いらっしゃるからでしょうか…いつもテキパキ
明るいお母さんのイメージですわ!!
Commented by nonkonogoro at 2021-02-28 08:48
素敵な本のご紹介
ありがとうございます。

昔の領収書や 商品のPRなど
興味深い物が はさんであったのですね~

昔 印刷技術が発明されてなかった頃
日本では 写本という形式がありましたが
西洋でも 昔は
やはり手書されていたのかなあ~?



Commented by karibu-chai at 2021-02-28 22:03
nonさん~♪

古いものは、持ち主に関わる痕跡が残されて
いることがあって面白いですね…
このビートン夫人の家政読本は主婦向けの
ほんですから、日ごろの主婦の生活感など
が垣間見られる痕跡がこういった紙片から
分かります。 このような紙片が多く
挟まっている書は、その分お高いのですよ!
ちょっと調べてみたら…メーカーの紹介的
な擦り切れたような紙片が$50もしていました!

nonさんのおっしゃる通り…
ヴィクトリア時代初期のかラー印刷が出来る前は、
白黒印刷に職人が一枚一枚手作業で彩色していたそうです。
時代ごとの、様々な細かいことが分かっていると
古い本を開いて楽しむ箇所は…沢山出てきますね!
Commented by maikoscts2019 at 2021-03-02 18:25
この記事を見て、キッチンの棚にあった義母の料理本を思い出しました。かなり古い本があり、あー、もっとよく見ておけば・・・と。
昔の本は写真が少ない代りに、イラストで説明
された興味深いものが、ありますよね。
なるほどね。昔の生活がよく分かるのが、素晴らしいです。
Commented by karibu-chai at 2021-03-03 08:56
marikoさん~♪

お義母さんの古い料理本…こんな情報が分かっていれば、
ちょっと開いてみておけば…って思ってくださったのですね。
こっちらのビートン夫人の家政読本も
イラストが多くて、見ているだけでも楽しいです。

アンティークは100年以上…vintageは50年以上…とか言いますが、
長寿になった今は、生きているだけでアンティークや
ヴィンテージ品に囲まれる…ということになりますね。

お元気でお過ごしください…
私も頑張ります!!
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