何と云ったらよいのか・・・
1971年6月末に日本を発ってから早三ヶ月が経とうとしていました。三ヶ月間のビザも
そろそろ切れるので、延長申請をしなければ・・と思っている頃でしたが・・・
その頃私は、個人的にKaduma先生に、ゴゴ族の音楽を中心とした講義を受けたり、
その資料を訳したり、キャンパス内のプールで泳いだり、バトミントンをしたり、
時々町に友人と出たり、友人の実家に招かれたり・・・結構毎日忙しくしていました。

そんな折、忘れもしない9月24日、その日は図書館には行かず、珍しく部屋で
勉強をしていたのですが、突然 Kaduma先生が一通のメッセージを届けに
私の部屋まで来てくださったのです。  そのメッセージは・・・
「不幸にも Kyokoが 盗難に遭ったので、大学での宿泊費等の経費一切を
大学側で引き受ける」という内容のものでした。
私はもう何と言ったらよいか言葉を失うほど、感激してしまい、ただ・ただ、
"Thank you so much! ASANTE SANA(スワヒリ語でありがとう)"としか
言えませんでした。きっとKaduma先生が、Dean of Student(大学の学部長)
にかけ合ってくださったのでしょう・・・近いうちにお礼に行く約束をしました。

私が一年間、タンザニアに来るために色々努力していたことは、kaduma先生は
よくご存知でしたが、それにしてもこのような待遇をしていただけるとは・・・思っても
みないことでしたので、ありがたいやら、申し訳ないやら・・・本当に胸がつまりました。

この時から、いつかこのご恩は何かの形でお返ししなければ・・・と思ったのです。
(写真は、 kaduma先生が届けてくださったDean of Student からのメッセージ)
何と云ったらよいのか・・・_c0079828_23482321.jpg

by karibu-chai | 2006-08-20 23:55 | 東アフリカ | Comments(0)
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