機上の感動!
先日、イギリス買い付けの報告を 一応終わりにいたしましたが・・・
旅の最後・帰りの飛行機の中で観て大変感動した ある「ドキュメンタリー」のお話を・・・

それは 「サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ」 というものでした

すでに DVDなども販売され WOWOW などでも放送されたようですが・・・

舞台は 「シャネル」のオートクチュールのコレクションに向けての職人たちの仕事場・・
デザイナーのカール・ラガーフェルドのスケッチから始まり・・
そのスケッチのドレスをつくり上げる、お針子さん達をはじめ 多くの人々の仕事ぶりを
含め その舞台裏を紹介しているのですが・・

そのお針子さんたちのほとんどは、どこにでもいるような陽気な中年のオバサン達
やっと仕上がる寸前で デザイナーの要求が変わったり・没になったり・・
それでもこの仕事が好きだという一人のお針こさんに・・「この仕事の魅力は?」と
インタビュアーが質問すると 「困難なことね!」 と答えるのです

もう一つ 目から うろこ だったのは・・・
フランスでも もう後継者が出ないという「ガロン職人」の75歳のご夫人のお話・・
「ガロン」というのは服のトリミングなどに使う 「ブレード」や「レース」のようなもの
らしいのですが・・・
彼女はパリ郊外の農場に暮らしているのですが、いくら「シャネル」の注文でも
自分の生活を最優先・・・お天気を見ながら 牧草の片づけを先に・・・
しかし、一旦「ガロン職人」の仕事にかかると・・一週間・一日睡眠時間2~3時間で
仕事に没頭するのです・・・・75歳の小柄なおばあちゃんが・・・
インタビュアーが「そんなに睡眠時間が少なくて 大丈夫ですか?」と聞くと・・
「人間の限界なんて 思い込み次第よ!」 と答えるのです・・・

この二人の言葉は・・私にとって すごい衝撃でした
仕事に対しての 「誇り」と「責任」 そしてその仕事への「情熱と愛情」を強く感じました

「偽」と言う字が・・今年の流行になってしまった 昨今
仕事に対して 物事に対して この精神は 大いに見習いたいと 思った次第です
by karibu-chai | 2007-12-19 00:09 | 素敵な体験 | Comments(10)
Commented by kohaku0000 at 2007-12-19 01:19
すごいプロ魂を感じる場面(ことば)ですね!昔日本のいわゆる職人かたぎの人からもでそうなことばです。もともと日本人は勤勉でしたから、こういう考え方の人が多かったのではと思います。昔はどんな仕事であれ自分の仕事に誇りと責任を持って仕事をしていた日本人・・・何が日本人をかえてしまったのでしょうか?今の時代 きっと日本人に限らず世界の人間が変化しているのではと懸念されますよね!何かが狂っているんでしょうね。自然界をも変えてしまっている人間ですから・・・(ちょっと話がとんでしまいました~)一人一人が自分の仕事に誇りと責任も持てる様になりたいですね。ちょっと耳が痛いですが~
Commented by tea-tea-chai at 2007-12-19 09:21
華やかな場面の裏側には、このようなプロの職人さんが居るのですよね。短期間で身に付く技術でも知識でもなくて、長い年月と経験があってこそ。
仕事を含め、生き方も、うすっペらではなく、しっかりと積み重ねられた厚みのある人になりたい・・・と思います。
それは一夜付けでは出来ないことですよね。
素敵なお話ありがとうございました♪
Commented by un-jour-de-fleurs at 2007-12-19 16:43
ステキなお話ですね!
私も是非見てみたいです。
このような手仕事を伝統として、継承していって欲しいものですね。
色々なものを見たり、感動したりして、センスって磨かれていくのですね!  常にアンテナをはっていたいものです。
また 楽しいお話聞かせてくださいね。
Commented by belgium44 at 2007-12-19 23:32
karibu-chaiさん、こんばんは~♪
今年の漢字の「偽」には、お寺の方も嘆いていましたものね。
そんな昔ながらの老舗や有名店の偽装がある一方、有名ブランドの華やかさは
皆には見えないこういった裏方さんのプロ根性があってことなのですね。
もう後継者が出ないなんて・・・・彼女こそがシャネルを支えている方なのですね。
消費者をないがしろにした儲け主義・・・・ちょっと初心に戻ってもらいたいものです。
Commented by karibu-chai at 2007-12-20 00:22
kohaku さん、こんばんは・・☆
kohakuさんのおっしゃるとおり・・・日本人は勤勉で、誇りを持って・・
が普通でしたね。一本筋が通っていましたよね!
世の中変わっても、自分だけはしっかり筋を通して生きていきましょう・・・
「困難」だからこそ、達成感がある・・「楽」して何か得ようと思うほうが間違っていますよね!
Commented by karibu-chai at 2007-12-20 00:29
tea-tea-chaiさん、こんばんは・・☆
ブランド「シャネル」の本当の価値が分かったような気がしました。
「困難な仕事」でも、実に彼女らは楽しそうに仕事しているのです・・
それは「誇り」があるからだと思いました。
スポードの工場を見学した時も、工場内のスタッフは、本当に楽しそうに仕事をし、その職場・職場・・・それぞれに いい雰囲気でした・・・
共通するものがありますね~・・
たゆまぬ努力の結果つちかわれたものの・・力強さも感じます。
Commented by karibu-chai at 2007-12-20 00:35
reeさん、こんばんは・・☆
チャンスがあったら是非ご覧になってみてください・・・私感動して・・
思わず、忘れないうちにメモをとりました。
「もうだめ~」と思う限界は、思い込み・・・なのかも知れません・・
もっともっと自分に厳しくしないと駄目なときもあるのでしょうね。
長年の経験で、自分の限界がちゃんと分かっているのでしょうね・・
過労死するまでは、みも蓋もありませんが、やはり仕事は厳しいものですから・・
Commented by karibu-chai at 2007-12-20 00:42
さおりさん、こんばんは・・☆
この75歳の「ガロン職人」のご婦人は、若い時に自分で研究し、この方法を会得して・・・この道の第一人者なのだそうです。「シャネル」から何人も職人を送り、修行させたけれど、誰一人としてこの技術をマスターするまで、我慢できたものは未だいないのだそうで・・・後継者が今のところはいないとか・・・
本当のプロを感じました・・・・

ごまかしの儲け主義は、言語道断ですよね!!
Commented by un-chat at 2007-12-20 09:21
おはようございます。
ああ、見たかったです。その番組。
ドキュメンタリーはただ時間軸を流す場合もあるのですが、私と同じような職種の方の御先輩の言葉が聞ける番組なら、、、!!!
本当に地味だし寝ないで作業するのですよね。
私のスタッフ達も締切間近になると事務所で貫徹していたりするの。(だから夜食係な私なんのです)
困難な事、私も好きだったりしますよ♪
karibu-chaiさんもそうじゃないかしら?と勝手に思っています。
Commented by karibu-chai at 2007-12-20 16:17
ねねさ~んこんにちは・・♪
ねねさんは、ご覧になったかと・・思っていました。
もっとも、ねねさんのお仕事は、この映画のように・・いつも現場で同じようなことを経験なさっているのだと思います。
ここっていう時の底力は、結構自分でもびっくりする力があると思います・・
でも、体には十分気をつけてくださいね・・・
私は、近い目標とちょっと頑張らないと達成できない目標と・・二段構えでやっています・・・70歳過ぎても頑張っている現役の方を見ると、負けちゃおれん!!と思いますよ!
ねねさんのご推測・・当たらずも遠からずですね。
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