ドドマに行っている間に、日本から私宛に手紙が随分届いていました。
今から35年前に、娘を一人アフリカに出すのは、親として本当に心配だったと思います。 私も親の気持ちを察して、当時は2日と空けずに、よく手紙を書きました。 母もよく私に手紙を書いてくれました。 その他、友人やバイト先の12チャンネル≪今のTV東京≫の報道の方々・友人の お母さんなど・・色々な方からお手紙いただきました。 家では私の無事を祈って、毎日陰膳をしていたそうです。 親になった今は、その気持ちは痛いほどよくわかり、色々な人々のお蔭で、 無事に有意義に、過ごせたのだと思います。 さて、ドドマから戻り、Kaduma先生に色々報告し、思うように取材できなかったことを 説明すると、以前先生が研究のためゴゴ族の音楽を録音したテープなど、ダビングさせて いただけることになり、又写真も焼き増ししてくださると言ってくださいました。 先ずは、目的の勉強のメドが見えてきたので、大阪の某商社の方と、 ダルエスサラームで活動している協力隊の方と一緒に、以前約束していた サファリに、出かけることにしました。 タンザニアにはいくつかのナショナルパークがありますが、この時はダルエスサラームに 近い、規模的には小さいMIKUMI(ミクミ)ナショナルパークに行きました。 この時期は乾季でオフシーズンだったため、結構空いていましたが、 ライオン・ゼブラ・カバ・キリン・イノシシ・象など多くの野生動物を見ることが出来、 生まれて初めての経験でとても楽しかったです! ![]() #
by karibu-chai
| 2006-08-19 01:00
| 東アフリカ
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「一年目はその土地に慣れ、二年目はその土地の人とコミュニケーションが
とれるようになり、3年目にようやく教えたことが理解してもらえ始める・・・」 日本から派遣されている、任期3年の海外協力隊の方々が、 よくおっしゃっている言葉です。 タンザニアに来て、わずか2ヶ月足らずで、又ドドマに来て1週間ぐらいで、 一体何が出来るのでしょう?2~3年腰を据えていなければ無理なんだ!と 正直思いましたね。 しかし滞在期間が短くても、色々な方のお蔭で、様ざまな経験をさせていただきました。 ゴゴ族の村・村を訪ね、子供達と一緒に数時間を共にしたのも、楽しい思い出です。 (写真はその時のもの) タンザニアの中でも、音楽的に優れた文化を持つゴゴ族は、特殊な家族的、血縁関係を ベースに、「牛」と農耕を中心に生活していましたが、厳しい自然条件の中、 明るく、たくましく生きている様(さま)を目の当たりにし、自分がいかに文明の中で 暮らしている人間であるかという、原点のようなものをとても感じました。 乾季には、川には水がなく、それでも川であるはずの所に座り込んで、 一生懸命ビブユ(ひょうたんの容器)で乾いた砂を掘り、じわ~っとにじみ出てくる水を 少しずつすくっていた少女の姿が、今でも私の脳裏に鮮明に残っています。 10日足らずのドドマをあとに、帰りは猛スピードのバスでダルエスサラームに戻りました。 汽車は16時間かかりましたが、バスは休憩も入れて8時間で帰りました。 それも満席でシートが買えなかったのですが、乗客が「乗せてやれ~!」と車掌に言って くれて、予定通りに帰ることが出来たのです。 ASANTE SANA!(アサンテ・サナ・・スワヒリ語でありがとう!の意) ![]() #
by karibu-chai
| 2006-08-16 01:46
| 東アフリカ
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pikipiki(ピキピキ・スワヒリ語でバイクやスクーターの類)に乗せてもらって、
ゴゴ族のダンスや音楽を求めて、毎日のように出かけていました。 『文化担当官』なる方に面接し、ゴゴ族の村々で、ダンスが見られるようお願いし、 OKかな・・・?と思って行ってみると、そんな話は聞いていないと・・・云われ、ガックリ! そんなことがある度に、「アフリカは待つのが仕事です」とおっしゃっていた、 ナイロビJALの小倉さんの言葉を、いつも思い出していました。 それでも、偶然「女子の割礼の儀式」のダンスに出くわしたり、協力隊員の方が 「男子の割礼の儀式」の情報を聞きつけ、連れて行ってくださったり・・・ 又週末、Tさん一家が、Ngoma(ンゴマ・・ドラムをたたく)やダンスをしてくれるよう 交渉上手な長老(ムゼエ)を一人頼んでくれて、Tさんの2人のお子さんや 協力隊も含め、総勢8人乗せて、ダットサン1600sssは走った・走った・・・ よくNgomaやダンスをしてくれそうな部落を一つ・一つ訪ね、交渉してくれましたが、 週末ということで、ポンべ(酒)を飲んで酔っ払ってしまったり、 他の仕事で人が出払っていたり・・・中々思うようにはいきませんでした。 又、ムゼエがここで止めて!と車を止めるのですが、周りを見ても家も人も 見あたらない・・・と思っていると何処からともなく、人が大勢集まってくるのです。 これにはいつもびっくりさせられました。 私はいつでも取材できるように、カセットテープの録音機・カメラを持っていましたが、 中々その出番がなかったのは残念でした・・・でも皆さんのお蔭で、ゴゴ族の 生活ぶりは、しっかり見ることが出来ました。 (写真は、あっという間に私達の周りに大勢の人が集まってきた部落にて。 35年前の私は、今より8~9kg位太っていました。若かったな~!) ![]() #
by karibu-chai
| 2006-08-13 00:31
| 東アフリカ
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ドドマ一帯は、「降雨少量」という気候で、特に一年を通して乾燥している日が多く、
水汲みがゴゴ族の女性達の、最も大切な仕事の一つになっていました。 「ビブユ」という名のひょうたんの一種で作った容器を頭に乗せ、日に何回となく 水汲みに行く光景は、よく目にしました。 そのドドマ一帯の「水資源開発」の専門家として現地入りしているTさんのお宅の 一室に、私は泊めさせていただけることになりました。 又ドドマで、農作物の指導に当たる青年海外協力隊員の2人にも、時間が許す限り、 pikipiki(ピキピキ・・・オートバイクの類)の後ろに乗せてもらって、遠い村々を訪ね、 ダンスを見せてくれるよう交渉してもらったり・・・ 本当に色々な方々にお世話になったのです。 ダルエスサラームとは全く違った乾燥した気候は、農作物を作るにも、先ず・水確保が 必要となり、Tさんご一家はそのために、日本政府から派遣されていました。 Tさんには、小さなお子さんが2人いらっしゃったので、よくクッキーを作ってあげました。 青年海外協力隊の方々には、お礼によくランチや夕食を作って差し上げました。 初めて冷凍の鹿の肉を使って、カレールーからのカレーを頼まれて作りましたが、 鹿の肉は独特の臭いで・・・参りました。 肝心なゴゴ族の音楽やダンスの収穫は、この方々フォローのお蔭で 何とか進めることが出来たのです・・・ (写真は、「ビブユ」や缶を頭に乗せて水くみをする、ゴゴ族の女性達) ![]() #
by karibu-chai
| 2006-08-12 00:43
| 東アフリカ
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タンザニアには当時100以上の部族があり、その中でも、中央タンザニアのドドマを
中心とする地域に住むGOGO(ゴゴ)族は、優れた音楽的文化を持つ部族として 高い評価を得ていました。Kaduma先生は私に、是非ドドマに行くよう勧めて くださいました。 ダルエスサラームでも、すでに何人かの日本青年海外協力隊の方々と 知り合いになっていましたので、彼等たちに、ドドマの協力隊員や専門家の方々を 紹介していただき、汽車のチケットを予約したり・・・それなりの準備をして、 8月3日にダルエスサラームを出発しました。 汽車は2等以上は、コンパートメントになっていて、3等はザコネ状態。 私は2等で、現地のタンザニア人と一緒でした。汽車は、チャイや食事のオーダーを 取りに来るなど・・・中々サービスいいなぁ~!と思っていたら・・・ 車内アナウンスもないし、駅に着いても「○○駅~」と教えてくれないのです。 それに停車時間が長~い!1時間ぐらい停車していた駅も・・・ ですからいつ着くのかわからず、聞いたところで、ポレポレ(ゆっくり・のんびり)で 有名なタンザニアの汽車ですから、当てにならず・・・ほとんど夜中も寝ずに、 乗り過ごすことのないよう起きていました。 そして、夜も明けきらない早朝6時前、ダルエスサラームを出てから16時間かけて やっと汽車はドドマに到着しました。 乾燥してひんやりとした朝もやの中に、赤い衣を体に巻きつけ、長い棒を手にした 背の高いゴゴ族の男達の姿が、異様なムードで私に迫ってきました。 (写真は、ドドマへ乗って行った汽車) ![]() #
by karibu-chai
| 2006-08-10 00:59
| 東アフリカ
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