学生寮に入っている学生達は、よく勉強し、身の回りのことも、食事以外は、
洗濯・掃除など・・本当にマメに働くので、自分も見習わなくては・・とよく思いました。 この頃、大学側に抗議し,学生達が授業をボイコットする事件が起きたのですが、 その時も各hall(寮)ごとに、熱心に集会を開いたり、学生達自ら、 大学内の仕事をhelpする義務があると言って、キッチンや キャンパス内の清掃など、皆、積極的に行動していました。 日本の学生運動の時を思い出し、ノンポリと云われるたぐいの学生は、 ここダルエスサラーム大学には、ほとんどいないことに、驚きました。 そんな折、私が忘れられない一人の学生アギネスの部屋に呼ばれました。 彼女は妊娠していて、(大学では、政府機関や企業から派遣されたり、 学校の先生の仕事をしながら、勉強している学生も結構いました)、 町で買ってきた可愛い生地を見せてくれました。 そして、その生地を広げ、「うm~ん・・・・」と、しばらく考えていたかと思ったら、 ハサミでジョキジョキ、型紙も置かず、どんどん切っていきました・・・ 私は、目が点になって、口もあーんぐり!えっ!・・・大丈夫? 次の日アギネスは、ジョキジョキ切った生地で縫い上げた、少しミニ丈の、 襟がポイントのステキにデザインされた、しかも体にぴったりの服を着て、 私の前に現われたのです。 どうなっているの?アギネスの頭の中・・・!いくら数学専攻とは言え、 これにはびっくり、たまげました。 ![]() #
by karibu-chai
| 2006-07-31 01:08
| 東アフリカ
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タンザニアのダルエスサラームに着いてから早10日余り。
大学のキャンパスでの生活も大分慣れて、毎日楽しく過ごしていました。 学生達のほとんどはタンザニア・ケニア・ウガンダの東アフリカ3国から、 次いで他のアフリカ諸国・ヨーロッパ・アジアからも・・・でも日本人はいなかった! (少し前に東京大学の学生が来ていた・・と誰か言ってましたね~) 大学は町からバスで30~40分位の高台にあって、広~~いキャンパス内には 学生寮(男女分かれている)や教授や先生達のフラット(住宅)・食事やお茶をする カフェテリア・郵便局・文房具や本を売るブックショップ・小さな生活必需品を売る 店など・・・全て揃っていて、一つの町のようになっていましたが、 そこはタンザニア全体から見れば、別世界といっても過言ではない程、 設備的にも充実していました。 私は、Kaduma先生のofficeに行って、個人授業していただいたり、 図書館へ行って調べ物やそこで自習したり、たまにはバスに乗って町へ出たり、 大阪の某商社の駐在のお宅にお邪魔したり・・・夜はキャンパス内で パーティーがあったり・・・ ![]() 一番楽しかったのは、女子寮(Hall 3)の女の子達と色々おしゃべりすること。 私のルームメートはニメートという名のインド系のタンザニア人でしたので、 (ダルエスサラ-ムの商店や私的な事業主はほとんどインド人であることが 多いのですが)ニメートの仲良しもよく集まって勉強したり、お茶したり・・ ボーイフレンドの話をしたり・・・ お国変われど、好きなことは皆同じだな~と思いながら、よくその輪に入れて もらい、時の経つのも忘れて楽しくおしゃべりしたものでした。 #
by karibu-chai
| 2006-07-30 01:00
| 東アフリカ
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タンザニアでビッグなナショナルデイ・「サバサバ」。サバはスワヒリ語で『7』の意。
サバサバの祭典のある、7月1日~7日までは、タンザニアのいたるところで お祭り騒ぎが起こるのですが、この期間はキャンパス内も学生の数がまばら・・・ 私は、女子寮(Hall 3)の一部屋に入ることが出来ましたが、ルームメートは 休暇を利用して帰省しているらしく留守でした。ルームメートはどんな人かな?? 一方、万博以来一年ぶりに学生達やKaduma先生に再会し、すご~く嬉しかった! 彼ら達は、民族的な踊りや演奏などが見られる所へ私を積極的に連れて行って くれましたが、予想以上の人ごみと、写真撮影や録音を嫌う国民性のため、 残念ながら、思ったような「生(ナマ)」の収穫はあまり集められませんでした。 又この期間中、ダルエスサラーム大学では「卒業式」が挙行されるので、 その頃には、休暇を過ごした学生達も続々キャンパスに戻って来ました。 国立のダルエスサラ-ム大学の総長は、タンザニアの大統領。 (当時の大学総長は、ニエレレ大統領・・写真) 卒業生一人・一人が総長である大統領の前にひざまずき、卒業の儀式を 執り行なうのですが、すばらしい青空の下、卒業生達の凛とした表情と 卒業のための衣装が、とても印象的でした。 私は友人の計らいで、特別「Press」の許可を取得。 この貴重なチャンスをフィルムに収めることが出来ました。 ![]() #
by karibu-chai
| 2006-07-28 23:58
| 東アフリカ
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出発する数日前に、乗り継ぎの予約便が突然キャンセルになったため、
パキスタンのカラチで2泊し、その後エチオピアのアディスアベバ経由でケニアの ナイロビに。ナイロビの空港には、カラチから連絡を受けられたのでしょう・・ JALの小倉寛太郎氏(山崎豊子のベストセラー「沈まぬ太陽・アフリカ編」の モデルになった方)が出迎えてくれました。 次のダルエスサラーム行きをリクエストして待っている間、小倉さんは 「アフリカでは待つことが仕事です。明日と言ったら、一週間後。 一週間後と言ったら、一ヵ月後・・・こんな風に思っていれば、 間違いないですから・・・」と話されました。 そして待つこと2~3時間。私の名前が呼ばれ、プロペラ機に乗るやいなや・・・ 一分も経たないうちに、飛行機は動き出し、ケニアのモンバサ経由で、 やっとダルエスサラームに着きました。 「あ~やっと着いた!・・・でもここからどうやって大学いくのかな?」 不安に思っていたところに、白髪のイギリス人らしい年配の男性が、 "Miss Kyoko? I'll take you to the University. I was asked by Mr.Kaduma" と言って私を車に乗せ、大学まで送ってくれました。 車から見えるココナッツの木々・抜けるような青い空・・・それらを眺めながら、 何ともいえない安堵感と共に、これから始まるここでの生活に大きな期待が 膨らんでいました。 (写真は洗濯物を地(芝だったかな?)に広げて干す女子大生・・・それくらい空気が きれいなのですが、最初見たときはびっくりしました。) ![]() #
by karibu-chai
| 2006-07-27 23:11
| 東アフリカ
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父の反対で、一度は諦めたタンザニア行きでしたが、
やはり大学4年のこの時期を逃したら、中々行くチャンスがないだろう・・・ と思い直し、再度行く決心を固め、準備を続けました。 親として心配だったのに、父の説得に協力してくれた母。 正規の60%で使える取材用の航空券を使わせてくれたバイト先の12チャンネル。 ダルエスサラーム駐在の商社マン一家を紹介してくださった、 大阪の某商社の支社長さん。 そして、文通を通して色々情報を提供してくれたダルエスサラーム大学の学生達。 その他色々な方々のサポートのお蔭で、何とかいけるメドがたちました。 そして、遂にダルエスサラーム大学・演劇学科のKaduma先生より、 「出来るだけ面倒を見ますので、大学へKaribu!(Welcome!)」と手紙が届いたのです。 タンザニアのナショナルデイの一つ7月1日~7日の「サバサバ」 (スワヒリ語でサバは7の意)では、当時100以上ある部族の踊りを 数多く見られるいいチャンス・・・ということで、6月29日に出発することにしました。 出発当日、反対していた父も羽田まで(35年前は国際線も羽田でした) 見送りにきてくれて、出発ゲートに入る私をぎゅーっと抱きしめてくれました。 父は私の乗った飛行機が雲の中に消えるまで、ずーっと見ていたと、 後で母が話してくれました。 飛行機が飛び立った後私は、やっと行けるんだ!という嬉しさと、しばらく日本を、 そして家族と別れる寂しさと・・・複雑な心境に涙がボロボロこぼれたのを覚えています。 (写真は、サバサバグラウンドで踊るタンザニアの人々) ![]() #
by karibu-chai
| 2006-07-26 23:45
| 東アフリカ
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