タンザニアでビッグなナショナルデイ・「サバサバ」。サバはスワヒリ語で『7』の意。
サバサバの祭典のある、7月1日~7日までは、タンザニアのいたるところで お祭り騒ぎが起こるのですが、この期間はキャンパス内も学生の数がまばら・・・ 私は、女子寮(Hall 3)の一部屋に入ることが出来ましたが、ルームメートは 休暇を利用して帰省しているらしく留守でした。ルームメートはどんな人かな?? 一方、万博以来一年ぶりに学生達やKaduma先生に再会し、すご~く嬉しかった! 彼ら達は、民族的な踊りや演奏などが見られる所へ私を積極的に連れて行って くれましたが、予想以上の人ごみと、写真撮影や録音を嫌う国民性のため、 残念ながら、思ったような「生(ナマ)」の収穫はあまり集められませんでした。 又この期間中、ダルエスサラーム大学では「卒業式」が挙行されるので、 その頃には、休暇を過ごした学生達も続々キャンパスに戻って来ました。 国立のダルエスサラ-ム大学の総長は、タンザニアの大統領。 (当時の大学総長は、ニエレレ大統領・・写真) 卒業生一人・一人が総長である大統領の前にひざまずき、卒業の儀式を 執り行なうのですが、すばらしい青空の下、卒業生達の凛とした表情と 卒業のための衣装が、とても印象的でした。 私は友人の計らいで、特別「Press」の許可を取得。 この貴重なチャンスをフィルムに収めることが出来ました。 #
by karibu-chai
| 2006-07-28 23:58
| 東アフリカ
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出発する数日前に、乗り継ぎの予約便が突然キャンセルになったため、
パキスタンのカラチで2泊し、その後エチオピアのアディスアベバ経由でケニアの ナイロビに。ナイロビの空港には、カラチから連絡を受けられたのでしょう・・ JALの小倉寛太郎氏(山崎豊子のベストセラー「沈まぬ太陽・アフリカ編」の モデルになった方)が出迎えてくれました。 次のダルエスサラーム行きをリクエストして待っている間、小倉さんは 「アフリカでは待つことが仕事です。明日と言ったら、一週間後。 一週間後と言ったら、一ヵ月後・・・こんな風に思っていれば、 間違いないですから・・・」と話されました。 そして待つこと2~3時間。私の名前が呼ばれ、プロペラ機に乗るやいなや・・・ 一分も経たないうちに、飛行機は動き出し、ケニアのモンバサ経由で、 やっとダルエスサラームに着きました。 「あ~やっと着いた!・・・でもここからどうやって大学いくのかな?」 不安に思っていたところに、白髪のイギリス人らしい年配の男性が、 "Miss Kyoko? I'll take you to the University. I was asked by Mr.Kaduma" と言って私を車に乗せ、大学まで送ってくれました。 車から見えるココナッツの木々・抜けるような青い空・・・それらを眺めながら、 何ともいえない安堵感と共に、これから始まるここでの生活に大きな期待が 膨らんでいました。 (写真は洗濯物を地(芝だったかな?)に広げて干す女子大生・・・それくらい空気が きれいなのですが、最初見たときはびっくりしました。) #
by karibu-chai
| 2006-07-27 23:11
| 東アフリカ
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父の反対で、一度は諦めたタンザニア行きでしたが、
やはり大学4年のこの時期を逃したら、中々行くチャンスがないだろう・・・ と思い直し、再度行く決心を固め、準備を続けました。 親として心配だったのに、父の説得に協力してくれた母。 正規の60%で使える取材用の航空券を使わせてくれたバイト先の12チャンネル。 ダルエスサラーム駐在の商社マン一家を紹介してくださった、 大阪の某商社の支社長さん。 そして、文通を通して色々情報を提供してくれたダルエスサラーム大学の学生達。 その他色々な方々のサポートのお蔭で、何とかいけるメドがたちました。 そして、遂にダルエスサラーム大学・演劇学科のKaduma先生より、 「出来るだけ面倒を見ますので、大学へKaribu!(Welcome!)」と手紙が届いたのです。 タンザニアのナショナルデイの一つ7月1日~7日の「サバサバ」 (スワヒリ語でサバは7の意)では、当時100以上ある部族の踊りを 数多く見られるいいチャンス・・・ということで、6月29日に出発することにしました。 出発当日、反対していた父も羽田まで(35年前は国際線も羽田でした) 見送りにきてくれて、出発ゲートに入る私をぎゅーっと抱きしめてくれました。 父は私の乗った飛行機が雲の中に消えるまで、ずーっと見ていたと、 後で母が話してくれました。 飛行機が飛び立った後私は、やっと行けるんだ!という嬉しさと、しばらく日本を、 そして家族と別れる寂しさと・・・複雑な心境に涙がボロボロこぼれたのを覚えています。 (写真は、サバサバグラウンドで踊るタンザニアの人々) #
by karibu-chai
| 2006-07-26 23:45
| 東アフリカ
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「タンザニアに行こう!」と決心しましたが、一つの難関がありました。
それは父が、私のタンザニア行きに、断固として反対したことでした。 今のようにインターネットがある訳でなく、国際電話もダイヤル一つで かかる時代ではありませんでしたし・・・とに角「アフリカ」というだけでとてつもなく遠く、 暗黒大陸なるイメージで、もう父は頭から受け付けませんでした。 父の機嫌のいい時を見計らって、あの手この手で話しても、家中の雰囲気は 暗~くなり、二言目には「籍を抜いて行け!」と言われる始末。 そんな状況の中でも私は、卒論を除いた単位を3年で全て取り、 授業の後は夕方まで12チャンネルで、その後は夜11時過ぎまで ケーキ屋さんでバイトし、留学資金をひたすら稼ぎながら、 タンザニア行きを目指しておりました。 常に自分で作った小さなおにぎりやサンドウイッチを持ち歩き(外食は一切せず) 喉が渇いてもジュースなど買わず、水で我慢しながら・・・ それでも目的がある毎日はとても充実していました。 しかし、父の許可は一向に出ませんでした。それで年が明けた1971年2月ごろ ついにタンザニア行きを諦め、友人と神戸に旅行に行ってしまったのです。 ・・・・それに、在日タンザニア大使を通してお願いしてある、ダルエスサラーム大学 への入学許可なる返事も、中々届く気配がなく、自分としても仕方ないかな・・・と 思い始めていました。 (写真は、大学キャンパス内にあるキャフェテリア。学生達はここで一日3回食事をする。 最初は香辛料など慣れなかったが、直ぐに慣れて太ってしまった。 特に写真にも写っている「ポポ」という大きなパパイアが、とても美味しかった!) #
by karibu-chai
| 2006-07-25 22:31
| 東アフリカ
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1970年・大阪万博・お祭り広場での「アフリカまつり」は数日間続きました。
タンザニアグループは、ダルエスサラーム大学の学生達の他、盲目のドラマーや 竹馬に乗って踊る民族舞踊のグループなども、個性的なパフォーマンスを 繰り広げました。彼らの演じる強烈なリズムの音楽や踊りは、私にとって それまで経験したのとのない、魂に響くインパクトのあるものだったのです。 その時の感動は今でも鮮明に覚えています。 「アフリカまつり」の期間中は、彼らと万博会場を見て回ったり、 大阪千里の宿泊施設で、同じ演劇学科ということで、色々話したり・・・ 素朴で人なつっこい国民性に、大変魅力を感じました。 「アフリカまつり」が終わった後も、しばらくアフリカ酔いが収まりませんでした。 その時大学3年だった私は、卒論のことを考える時期に来ていたので、 「そうだ!アフリカ・タンザニアの民族音楽や舞踊を卒論にしよう!」と決めました。 そして数日後、世田谷区上用賀にあるタンザニア大使館を訪れ、 大使に、「タンザニアの民族芸能を勉強するため、ダルエスサラーム大学に 行きたいのだけれど・・・」とお願いに行ったのです。 それから約1年間、タンザニアに行くための涙ぐましい(?)努力が始まりました。 (写真は、ダルエスサラーム大学キャンパス内/のっぽの彼はケニアのマサイ族出身・ 腹切り・三島由紀夫のことなど、質問されました) #
by karibu-chai
| 2006-07-24 15:49
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